歩行とかアップルパイの午後とか
おもかげをわすれかねつつ こころかなしきときは
ひとりあゆみて おもひを野に捨てよ
おもかげをわすれかねつつ こころくるしきときは
風とともにあゆみて おもかげを風にあたへよ
尾崎翠さんの歩行からです
大好きな話し 短編ってかとっても短い話ですが、登場人物が濃い
元気がない孫娘(失恋で傷心中)が気がふさいでいるのは運動不足のせい、気がふさぐと神経に悪い、神経には甘いものが効くっ、つまりおはぎを作ってそれを届けさせれば両方解決じゃ!て謎理論で、孫におはぎを持たせて知り合いの家へお使いに行かせるばっ様 ばっ様の発想が凄いw
そして烏は白いという詩を書く詩人 その詩を読み生物をなめんなと激怒な生物学者な詩人の叔父 詩人が今度はおたまじゃくしの詩を書くらしい → また変なことを書くに違いない 本物のオタマジャクシを見て書けば変なことは書くまい → 職場で季節外れのオタマジャクシを孵化させる → お使いにきた孫娘に届けさせる
叔父さんも十分ぶっ飛んでます
そんなわけで(?)傷心中な孫娘のため、詩人が教えてくれたのが冒頭の詩なわけです さらっとそんな詩を語れる詩人 やりますねえ
素敵な詩ですよね 歩いているとつい口ずさみたくなります
悩みごとがあっても、仕事で凹んでも歩くことで気持ちが整理できたり、風や風景に心が落ち着いたりしてとても好きです
なのでよく散歩してます ただ歩くって良いよね
今なら彼岸花が綺麗♪
歩きながらいつもと違う路地裏や季節を感じることが楽しい
もう一つ アップルパイの午後
これはほぼ兄妹の会話で進んでいきます
妹ちゃんが可愛いwこの話を読むと、濃いお茶を入れてアップルパイが食べたくなる
この場合はステーキの午後ですが 肉はカップで隠れているので、丸いのをドーナツと思えば、ちょっと午後のティータイムっぽく見えるかなっと
撮っている時タイミングよく写ったやつ
話しの最後、語られていないところでこんな会話でもしたのかしらと(・∀・)ニヤニヤ